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Q2  食事にはもともと気を付けているのだけど?

 アトピーには和食が良いときいて、食事にはもともと気をつけているのですが、この会の食事の考え方は「除去食」や「食養生」とどう違うのですか?

2010.7.5
アトピーなんか飛んで行け!の会

オーバーフローモデルに行き着くきっかけとなったのは、よく言われる自然治癒力を高めるための「食養生」「和 食に戻そう」という類の考え方です。米や 魚を中心とした和食を食べていた30〜40年前には、こんな にアトピー性疾患は多くなかったと言うのが、こういう考え方の根拠になっているようです。
 ただ、「アレルギーに負けない自然治癒力をつける」というのが、この方達の考え方なのに対して、私の考え方は、

★肉に限らず魚・大豆などの蛋白源食品の 食べ過ぎ(蛋白質過剰型湿疹)
★天ぷら、フライ、炒め物など植物性油脂の使い過ぎ(植物性油脂過剰型湿疹)
★人間よりも体温の高い動物の脂肪の取り過ぎ(動物性脂肪過剰型湿疹)
★野菜や 海藻などビタミン・ミネラル源の食品の不足
など、もっと直接的に食べ物がアトピー(と言われている湿疹)の原 因になっているのではないか

と、いうものです。
「食養生」や「除去食」で効果のある人もあれば、逆に悪化する人もあるとよく言われるのは、これらの考え方が、「アレルゲンである卵や牛乳さえ除けば良い」「肉や油等の洋風の食材さえ除けばよい」という考え方に陥りやすいためではないか思います。
「大事な蛋白源である卵や牛乳を飲まないのだから、十分に他のもので補いなさい 」というお医者さんのアドバイスが、症状を悪化させているケース(「大豆アレルギー」と言われている小学3年生が、魚を一度に 2切れ食べる)や、玄米やごまは、昔の人もたくさん食べてい たのだからと、せっせと食べて、植物性脂肪を取り過ぎ、余計 に悪化させているケース(手首がじゅくじゅくになり、掻きむしって肉が見えていた子が、毎食食べていたごまをやめただけで、良くなった)もあります。彼女は、食べ物はやっぱり関係ないのかと思い初めていたそうです。
また、最近 特に成人アトピーの人が増えているのは、牛肉の輸入自由化により、牛肉を食べる機会が非常に多くなったのが最大の原因ではないかと思っています。動物性脂肪の中でも、豚、鳥よりも 害が大きいのが牛脂です。最近のレトルト食品を見ると、多く の場合牛肉か、牛脂、ビーフエキスが入っています。特に、レトルトカレーは、ビーフ以外を探すことは不可能に近くなってしまいました。皆がこぞって牛肉の方がランクが上と思って食べているのではないでしょうか。
アトピーに限らず、子宮内膜症や 子宮筋腫、子供の高脂血症など90年代に入ってから急に増え てきた病気は多いそうです。

私の食生活の基本的なコンセプトは、「動物性脂肪の摂取を極力減らそう。ご飯 を食べよう。適量を食べよう。」 です。食べ過ぎさえしな ければ、肉も天ぷらも洋食も中華もなんでも食べていいのです。ただ、食べる頻度が多すぎたり、食欲がないのに無理に食べたりするから、症状が現れるのです。
子供が食欲がないときは、以前は「ご飯は残してもいいからおかずは食べなさい」でしたが、今は「ご飯だけでもたべたら?」と言うようにしてい ます。
また、最近はリノール酸がアトピー悪化の原因として、リノール酸を極力避けるように指導する医師も増えていますが、減らしすぎの害を受けている人も多いのです。何事も「適量」を考えなければいけません。

  私も子供の症状がどんどん悪化し、手の付けようが無かった頃 は、「こんなに食事に気をつけているのにどうしてうちの子だけが?」と思ったこともありました。しかし、今から考えると、注意する「ポイント」が全然違っていたのです。
 いくら自分では頑張っているつもりでも、ポイントを外していては良くなるはずがありません。もう一度どこが違うのか、じっくりと見直してみてください。

 

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