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会員さんの声
(その17)

2000.7.3
アトピーなんか飛んで行け!の会

大阪府 はっぴさん  /(娘さんがアトピー)

00.6
 「この子アトピーやね。」娘が一才の時保健婦さんが赤い手を見て言いました。私は、「いいえ、肌が弱いだけです。」と必死で否定。家族にだれもアトピー歴がなかっただけに、「卵と大豆アレルギー」と小児科で診断されても、「なぜこの子だけ が?」ととまどいの方が大きかったのです。

 その後は、指の関節のところが口を開いてひどいときだけ強いステロイドを塗り、かゆみ止めの薬、抗アレルギー剤や漢方薬、果ては高価なプルーンの健康食品を飲ませたりといろいろやってみました。
 海水がいいと聞けば、痛がる子を無理矢理押さえつけて海につけたり、夜中にかきむしる手を押さえ続け、時には叩いたり、「いっそこのまま首を絞めてしまえば・・・」とノイローゼ気味になったこともありました。

 夏になると症状が収まりますが、冬から春にかけてひどくなるを繰り返し、私自身「アトピーは一生治らない、薬でうまくつきあっていくしかない。」とあきらめかけていました。
 でも一方で、「大きくなったらよくなるんじゃないか。」と心のどこかで信じていたのですが、小学校に入って見る見るうちに悪化し、2年生の夏には、一番ひどい状態となりました。顔以外全身に赤い湿疹が広がり、肘膝の裏側にニキビのようなもの、あちこち肌の色が脱色し、まるで牛のようでした。

 プールにつれていき、よその人にまじまじと見つめられ、のけぞるようにされた時は、さすがに親として非常にショックを受けました。「もうこれは何とかしてやらなくては・・・」と以前から友達に勧められていたこの会の交流会にともかく行ってみることにしました。食事でアトピーが治るはずはない。と半ば疑いながらも、駄目で元々という気持ちでした。(去年の夏の交流会です)

 交流会でまず谷尾さんに、「この色が抜けているところは動物性脂肪(由来の湿疹)が出てる。」とずばり指摘され驚きました。それまでお医者さんに「なぜこの子がこんなにひどいのかわからない。」と匙を投げられていただけに、その具体的な指摘がすごくうれしかったのです。そして早速入会し、マニュアルでオーバーフローモデルを何度も何度も読み直しました。そこに書かれていた科学的な解明には、納得するばかりで感動に近いものを感じたことを今でも覚えています。

 確かにそれまで娘は、野菜嫌いで肉、乳製品、粉食好き、私も「かさかさした肌には油が足りないんだ。」と肉の脂身ばっかりよってたべさせていました。また卵や大豆を控えていただけに、「タンパク質が不足してはいけない。」とご飯は残してもおかずだけはしっかり食べなさいと高タンパク主義になっていました。添加物には気を付けていたのですが、典型的な欧米志向の食生活で、特に小学校に入学してからは、給食も肉中心で毎日牛乳を飲むようになり、動物性脂肪、タンパク質過剰に拍車がかかり一気に湿疹となってあふれ出したのだと思います。私自身も2人目出産後、主婦手湿疹を発症し、原因不明の下痢に頻繁におそわれるようになっていました。

 「早く治してあげたいなら、先ず肉を一切やめた方がいい。」とアドバイスを受けて、私は腹をくくりました。家ではもちろん、給食にもお弁当を持たせ、肉、牛乳を完全にやめることにしました。「肉を食べないと頭が悪くなる。」という周りの偏見は無視し、とにかくご飯中心、野菜たくさん、お魚少しの食事で、本当にアトピーが治るのか試してやろう、親としてできることはこれしかないと必死の思いで食事を作りました。娘もよっぽど身体がえらかったのかクラスで一人お弁当を食べることもいやといわず、家でも一週間、毎日飛んでけおじやを食べてくれました。すると噴き出しはあるものの、目に見えて湿疹が引いていき、赤みがとれ、肌がつるつるしていきました。

3ヶ月ほどで見違えるようにきれいになり、ほっそりし、まるで別人のようでした。たまに会うだけの祖母も孫の体を見て、「食事って本当に大切なんやねえ。」としみ染み語っていました。

 現在給食は牛乳以外はみんなと同じものを食べていますが、家での食事に気を付ければ何とかコントロール出来るようになりました。
 またこの春の耳鼻科検診では初めて「異常なし」と診断され、アレルギー性鼻炎もいつの間にか治っていました。何より私自身も主婦手湿疹がよくなり、今年の冬は絆創膏に一回お世話になっただけで、下痢もしなくなりました。自分がよくなるととってもうれしいものです。

 “食”という字は、人をよくすると書くのだと実感し、本当に人の体に必要な食生活ってなんだろうと深く考えるようになりました。そうすると世の中の仕組みもいろいろ見えてくるのですが、最近はスーパーに行っても立ち寄るコーナーが少なく、あまりの商品の多さにげんなりしてしまいます。「アトピー体質を変える劇的な薬があるはず」と思いこんでいた以前の私ですが、この会に入って何より価値観が大きく変わりました。  最後になりましたが、命をつむぐ食の大切さに気づかせてくれたスタッフのみなさんに心から感謝したいと思います。  

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(; '') 「脂身が大好き」と聞いて、時間がかかるかもと思ったのに、すぐに食事の改善を開始され、ステロイド剤をあまり使っていなかったのも幸いして、アッという間に症状も改善して行きました。頑張る人にはちゃんと成果がついてくるんですよ。私も嬉しいです。  肉じゃがならぬ、ちくわじゃがの日「アトピーの会に入っていなかったら、ここは肉を入れてるよね。でもこっちのほうがおいしいよ。」との娘さんの一言に一瞬耳を疑ってしまったとの事。案ずるより産むが安しなんですね!!  


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