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教訓

 高校の修学旅行の時こんなエピソードが・・
 私たちの高校の修学旅行は京都・奈良だったのですが、11月のちょうど紅葉の美しい時期でした。
  バスで移動中 、バスガイドさんが、「札幌はもう紅葉も終わりでしょうね」と言うので、一番前に座っていた生徒が、「はい。出発の時雪が降っていました。」と言いました。
 すると、バスガイドさんが「うそぉ」と言ったので、皆で「本当ですよぉ」と言うと、彼女は急に怒りだしたのです。 先生が「本当です」と言って、その場は収まったのですが、バスを降りた後、同僚のガイドさんに「バカにされた」と憤慨して話していました。
 私の育った札幌は紅葉のピークが体育の日の辺りでしたが、関西で生活している彼女にとっては、11月の末に雪が降るなんて信じられなかったのでしょう。
 でも、最 後まで「うそ」「からかった」と決め付けられた事で、しこりの残った一日でした。
「自分が信じられないからと言って、よく確かめもしないでひとさまをすぐさま疑ってはいけない。」
 その時に得た教訓です。

本当の御馳走って?

数年前のクリスマスディナーのこと。
リングの形にハンバーグを焼き、貝割れ大根とプチトマトを周りに飾ってリースの形に。
それから、持ち手に紙飾りを付けたチキンと・・
きれいに飾り付けたご馳走に歓声をあげた子供たちが、しばらく食べて「これだけなの?」と言いました。
いくら飾り立てても、日常的に食べている物では、味はいつもと同じ。すぐに感動もなくなってしまう。どんよりとした目の二人に、「世界中には食べ物も満足に食べられない子供がたくさんいるのに、これでいいの?何かがおかしい」と悩んだものでした。
アトピーの原因に気付き食事を改善した今では、普段お魚中心の質素な食事をしている分、たまに肉料理やハンバーグでもしようものなら大騒ぎ。
特別の日は、本当の「ご馳走」が食べられる日なのです。
私達が小さい頃も、お誕生日や入学祝いなどの日には、普段はめったに食べられないお肉が食べれて、朝からわくわくしていたものでした。年に1〜2度しか食べる事ができなかったケーキだって、大事に大事に食べました。
二人の目の輝きを見て、「これで良かった」とつくづく思うのです。

最近日本の子供たちに「将来に対する夢や希望」が無くなってきているとも言われます。
おもちゃでも、食べ物でも小さな子供でさえ好きなときに好きなだけ手に入る、今の日本の現状は、本当に「幸せ」と言えるのでしょうか。見せかけの「物の豊かさ」のかげで、もっともっと重要な目に見えない「心の豊かさ」が消えていっているような、そんな気がします。


こんな人に出会いたい

 日本は減点社会だとよく言われます。「何か間違いを犯すと、減点」「それなら、頑張って何か新しい事をするよりも、何にもしないで、目立たず、おとなしくしている方がまし」
本当にそうかなぁ?
確かに、日本社会では「出る杭は打たれる」と言われるように、なにか人と違うことをしようとすると、それだけで反発されたり、白い目で見られたりします。でも、 これでは何事も前に進まないと思う。
人間は誰でも間違いを犯す事があります。良かれと思ってやった事が、かえってあだになることだってあります。一生懸命やればやるほど、悪い結果が出ることだってありますね。でも一番大事なのは、
これだと思ったことは、失敗を恐れずにとにかくやってみる事。
きっと大きな成果が得られると思う。そして、
もし間違っている所に気付いたら、すぐにそれを認めて、間違いを正す。
そういう姿勢ではないかな。

 「間違いを認める」これも勇気のいることですね。特に名の通った人にとっては大変でしょうね。
間違いを認めた上で、もし誰かに迷惑をかけていたなら、その償いもしなければなりません。 これも勇気のいる事です。
でも、これもしないと前に進めませんよね。一番大切なのは、これ以上同じ過ちを繰り返えさせない事じゃないでしょうか。

 この場合周りの人は、間違っていた事をいつまでも責めるよりも、間違いを認めた後の行動を評価すべきではないのかなぁ。
薬害エイズ問題で、管直人元厚生大臣が、国の責任を認め、患者さんに謝罪しました。
とても勇気有る行動だったと思います。そして、多くの人がそれを評価したのではないでしょうか。
そしてそれまで何もしなかった厚生省の役人が、初めて罪に問われました。これも大きな事だと思います。それですぐに解決するものではないけれど、大きな一歩にはなったと思う。

減点社会の「事なかれ主義」よりも、何事も失敗を恐れず、やってみる。 
そういう人になりたい。そういう人に出会いたい。


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