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アトピーの湯船(1)

アトピーのオーバーフロー

アトピーなんか飛んで行け!の会

過剰摂取の様子
 (身体を湯船にみたてると)
 脂肪、蛋白質、炭水化物は、三大栄養素と言われ、 人間にとって生きていく上で無くてはならない物です。
 しかし、だからと言って無制限に食べてもいいとは言えません。炭水化物を取り過 ぎると、肥満になることは、今や誰でも知っているでしょう。では、蛋白質は?脂肪 は?
 蛋白質も取り過ぎは良くないと、言われることも有りますが、ではどういう害があ るのでしょうか。今まで言われていたのは、せいぜい腎臓病くらいでしょう。
 実は、蛋白質や脂肪の取り過ぎこそが、アトピーや花粉症、主婦手湿疹等を引き起 こしていると、私たちは考えています。

図1 蛋白質、脂肪の過剰摂取

 蛋白質や脂肪の必要量は、一人ひとり違いますが、その必要量を湯船にみたててみ ました。
湯船の大きさは、その人の体格によって、決まります。湯船の底の排水口は、常に開 いていて、古くなったり、利用されなかった水が流れ出します。実際には、栄養素が 肝臓で代謝されて腎臓や汗腺から老廃物として排泄されます。
 排水口が開いているので、常に新しい水(栄養)を補わなければ、湯船は空っぽに なってしまします。 しかし、だからと言って、流れ出すスピードよりも速く、水道の水を出したらどうな るでしょうか。水かさはどんどん増えて、終いには、湯船の縁から溢れ出ます(オー バーフロー)。この状態を、アトピーなどの症状と捉えます。 成長期や、運動をした時には、その分の水がポンプで吸い上げられますので、多めに 入れても溢れません。

図2 飽和脂肪酸(動物性脂肪、植脂) の過剰摂取

 動物性脂肪や、植脂などに多く含まれる飽和脂肪酸は、血液中では、必須脂肪酸で あるリノール酸や蛋白質で構成されるリポ蛋白(一般にHDLやLDLと言われるもの)の 中に、囲い込まれるようにして、運ばれます。 従って、動物性脂肪などを大量に取ると、必須脂肪酸が不足状態になり、皮膚の潤い成分 である皮脂が不足する事になると考えます。
 また、人間よりも体温の高い動物の脂肪や、南国の植物の脂肪は、融点が高く、人 間の体温では解けにくいため、血液を固まりやすくします。人間の身体は、この有害 な脂肪を、嘔吐、下痢(脂肪性下痢)、脂漏性湿疹、フケ、脂肪腫、にきび、そして 湿疹などあらゆる方法で体外に排泄しようとすると、考えられます。
 

図3 年齢、体格による違い

 家族で同じものを食べているのに、症状が出る人と出ない人がいたり、症状の度合 いが違ったりすることがよくあります。これも、湯船の図で考えると、よく説明がつ きます。
 体格の違う親と子供たちが、おかずは同じ量食べ、食べきれない分はご飯の量を減 らしたりすると、子供にとっては、蛋白質や脂肪の取り過ぎになるのです。  また、同じものを食べていても、成長するに従って症状が出にくくなるのも、成長 につれて湯船の大きさがだんだん大きくなるからと考えられます。  

図4 運動量、成長による違い

 同じ人でも季節によって症状が違ったり、スポーツを始めると軽快することもよく あります。これなどは、食物による「アレルギー」とすると、説明がつきません。
 しかし、運動や成長により、ポンプで吸い上げる量が増えると考えると、説明がつ くのです。
 動物も植物も、一年中同じペースで成長するのではなく、ぐんと成長するのは夏の 間です。これは、人間とて例外ではありません。蛋白質過剰タイプは、夏に軽快しやすいのです。また、夏は老廃物を汗として排泄する事が盛んなため、症状が軽くなる事もあります。
 反対に、飽和脂肪酸過剰タイプでは、運動するほど植物性油脂が不足し、乾燥肌が悪化します。動物性脂肪も、冬の方が固まりやすく、冬に湿疹として出やすくなります。        


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蛋白質、脂肪の過剰摂取

栄養過剰でポンプから吸い上げられる以上の水を入れると、湯船から溢れて(オーバーフロー)皮膚に炎症を起こす。

飽和脂肪酸の過剰摂取

飽和脂肪酸を取ると 、必須脂肪酸でできたカゴ(リポ蛋白)に乗せて運ばなくてはならないため、動物性 脂肪等を多く取るほど、皮膚の潤いの部分が不足がちになる。

年齢、体格による違い

 
 体格の違う親と子 供たちが、同じ量のおかずを食べたりすると、子供にとっては、蛋白質や脂肪の取り 過ぎになる。この場合、下の子ほど重くなる。 また、成長につれて湯船の大きさが だんだん大きくなるので、 症状が出にくくなる。 

運動量、成長による違い

 

成長の盛ん な夏の間や、運動をたくさんする時は、同じ量を食べても症状が出にくい。また、運 動量が多いと逆に植物性油脂が不足がちになる。


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