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会員さんの声
その2)

1997.5.19
アトピーなんか飛んで行け!の会

大阪府 N.Kさん (97.3 )

(4才の男の子がアトピー性皮膚炎/食事改善開始時2才) 

   平成4年に生まれた子供に、初めてアトピーの症状が現れたのが、生後2カ月あまりたった11月の末でした。湿疹はほとんどが顔と手足の甲。肩に掛けたタオルが一晩でぐっしょりとなるほどじゅくじゅくの湿疹で、かきむしってかなり出血もしました。強いステロイドも一時使いましたが、じゅくじゅくがかさぶたになる程度にしか効きませんでした。アレルギー用ミルクも一週間だけ使いましたが、全く変りが無かったのでやめました。今思えばミルクの飲み過ぎによる蛋白質と脂肪の過剰だったのだと思います。とにかくよく飲む乳児でしたし、今でもよく食べる幼児です。
 ほぼ離乳できた1才前(H5年夏)頃から少しましになりはじめましたが、秋になるとまた悪くなり、これは毎年同じです。離乳後は卵はもちろん乳製品、肉類、そばなどを避けていましたが、湿疹はよくなりませんでした。2才半頃(H7年2月)に初めて谷尾さんから、蛋白質が過剰なのではないかと言われた時には、不足を心配しているくらいなのにまさかと思いました。しかし、試しに一週間だけと言われて体重1kg につき蛋白質1g(その当時で1日12g程度)にしばらく抑えてみました。毎日見ている私としては、少し良くなったかなと思う程度ですが、周りからはかなり良くなったと言われました。H6年のこの時期は春にかけてどんどん悪化していましたので、蛋白質を減らした事による効果は確かにありました。ただし、体重1kgにつき蛋白質1gで足りるというのは大人の場合であり、成長期の子供の場合は、人によっては足りないかもしれません。( 注1)
 ずっと不思議に思っていたのですが、風邪などで高い熱が出ると、湿疹がびっくりする程良くなります。谷尾さんから「それは抗体を作ったり、熱を出すために、過剰な蛋白質が使われるからじゃないかな」と聞いて、なるほどと思いました。
 以後、湿疹がひどくなると、蛋白質の摂取量を抑えるようにして、顔の湿疹は完全になくなりました。しかし、昨年秋より喘息が起こりはじめ、ひざの裏の湿疹は1年前の秋冬より少し酷いように思います。子供の活動量が増えた事と、脂肪の取り方(注2)なども関係しているようで、現在はいろいろ模索中といったところです。効果のある具体的な方法が見つかりましたら、またご報告します。

注1:たんぱく質ダイエットは、1週間のみに期間を決めて行って下さい。
注2:運動量が多いときや冬には、植物性油脂を多めに!お肉などを取るときも、植物性油脂は多めにね!

 「運動より読書が好き!」というお母さんは、もともと油っこい物が好きではないようです。でも、4歳にしては食欲旺盛で、少し活発になってきたS君にはちょっと植物性油脂 が不足のようです。必須脂肪酸の不足は、皮膚炎、腎臓変性、成長障害などが栄養学的に確認されています。「たんぱく質過剰タイプ」は卒業できたN.Kさんですが、まだアトピーは半分しか飛んでってないかな?

実例集: アトピッ子の母親を悩ませる脅迫観念「蛋白質が不足する」


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