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基本的な食生活 名付けて「飛んで行け!食」
(家族全員で健康になろう!)
 現代の肉を中心とした西洋的な食生活が、癌・心臓病・成人病などの病気を引き起 こしていることは、広く認められる様になってきました。
 実は、今非常に増えているアレルギー疾患(と言われているもの)やその他の色 々な身体のトラブルも、この食生活と深い関わりが有る事が分かってきました。
 脂肪、糖質、蛋白質を過剰に取り過ぎた時に、内臓で処理しきれなくて体内に蓄積 したり、内臓が疲れて働きが悪くなってしまうのが成人病で、身体から何とかして排 泄しようとするのがアトピー性皮膚炎を始めとするアレルギ−症とも言えるでしょう 。
 食事改善を行って健康的な体を取り戻すためには、どのようなことから始めればよいのでしょうか。重要な順に並べていますので、上から優先的に実行していきましょう。
2010.5.26
アトピーなんか飛んで行け!の会

動物性脂肪は極力食べない

 肉類や乳製品は人間にとって害が多いことを念頭において、なるべく食べないように心がけましょう。
どうしてもという場合は、脂肪の少ない部位や脂肪を落とす調理法を選んで食べましょう。
アトピーが重症の場合は、一切食べないようにしたほうが、治りは断然早くなります。
しかし、ただ単に「お肉」と「乳製品」を止めるだけでは不十分です。肉と一緒に煮た野菜には融け出た脂肪が付いています。「海鮮、豆乳使用」などと書かれていても、加工食品やカレー、シチューのルー、洋菓子などには牛脂や豚脂、ショートニングが添加されている物が多いので特に注意しましょう。
さらに「砂糖」の摂り過ぎも動物性脂肪と同様の害を引き起こします。砂糖の摂取も極力減らしましょう。  
ご飯をしっかり!
 脳細胞は、エネルギー源としてブドウ糖しか利用できません。特に子どもは脳の発達する時期ですから糖質はとても重要です。
ただし、消化の早い小麦粉などの「粉食」や「砂糖類」は一時的に大量に吸収されるため、血糖値が急激に上がります。
ブドウ糖は筋肉や肝臓に一定量以上は貯蔵することができず、過剰な分は脂肪に変えられてしまいます。
ですから、徐々に消化吸収され、血糖値の上昇の緩やかな「デンプン質」特に粒食である「ご飯」を摂りましょう。白ご飯を食べても血糖値が急激に上がるという実験データーもあります。お米は分つき米、玄米を食べるようにしましょう。
基本は5:3:1
 世界的に評価されてきているご飯食を基本としたバランスの取れた食生活をしましょう。
つまり、お米や雑穀などの穀類を5、副食として旬の根菜、葉野菜、海藻をいろいろと取り混ぜたものを3〜2、そして新鮮な魚介類や大豆製品、卵などのタンパク源食品を1という割合を基本にしましょう。
5:3:1の割合は調理後の見た目の量です。野菜は生野菜ではなく、火を通した状態の量です。お弁当箱に詰めてみると分かりやすいです。
 体格や運動量、年齢によって食べる量は違いますが、ご飯の量で調節するのではなく、比率は崩さずに全体量を調節します。(ただし、スポーツ選手など特別な栄養素を多く必要とする場合は別)特に子どもにはおかずの食べさせ過ぎに注意しましょう。
魚は毎日食べよう!
 魚は良質のタンパク質、血液をサラサラにするEPAや脳神経細胞の形成に大事なDHAなどの不飽和脂肪酸、カルシウムなどのミネラルと優れた栄養素がたっぷりです。
 肉は牛、豚、鶏と主に3種類しかありませんが、魚は季節ごとに様々な種類があります。 白身(カレイ、ヒラメ、鯛など)、赤身(カツオ、まぐろなど)、青背(いわし、さんま、さばなど)と、まんべんなく食べましょう。
ただし青背の魚は、EPAが多く含まれ、非常に酸化されやすいのが難点です。痒みを引き起こしやすいので、症状が重い間は避けたほうが無難です。食べる場合は新鮮な物を選びましょう。また、干物も酸化しやすいので、新しい物か、冷凍の物を手に入れましょう。
切り身ばかりに偏らずに、いろいろなビタミンやミネラルも摂取できるように、丸ごと食べられる小魚(小あじ、小いわし、ししゃも、しらす干しなど)を積極的に摂りましょう。
しらす干しは酸化しやすいので、冷凍にしていつでも使えるようにしておくと便利です。調理後は、青背の場合は酸化が早いですが、オイル漬けにした物は酸化しにくいです。昔の人の知恵に感心します。
新鮮な植物油を摂ろう! 
 植物や海藻には、血中コレステロールを減らしたり、肌の潤いを保つのに重要なリノール酸や、血液をサラサラにするα-リノレン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
一般的に種子にはリノール酸が、海藻や野菜にはα-リノレン酸が多いようです。これ らの食品を丸ごと食べると、ビタミンEなどの抗酸化物質も一緒に摂ることができます。
 また食用油を摂る場合、米ぬかには米油が豊富に含まれているので、毎日食べるご飯の精米度を考慮します。
玄米を食べる場合は0〜大さじ1/2杯、白米を食べる場合は大さじ1/2〜1杯程度が目安です(成人1日当たり)。
食用油は高温にさらされたり、長期保存したりすると酸化します。新鮮な(酸化していない)食用油を摂ることが大切です。
調理後の野菜の煮物やお浸し、味噌汁などに加熱していない白ごま油をまわしかけして食べるのが、一番効率よく新鮮な植物油を摂る方法です。  
ビタミン、ミネラル、食物繊維もしっかり摂ろう!
 精白していない穀物、皮付きの根菜、海藻類などにはミネラル、ビタミン、食物繊維が多く含まれていますので、これらを積極的に摂りましょう。
ただし、玄米や分つき米は植物油が多く含まれるため、運動不足の人には植物油過剰の害になる場合があります。症状に気をつけて、食べる量を加減しましょう。
 肉類や乳製品を摂るのを止めると、鉄分やカルシウムの不足を心配しがちですが、魚や卵、野菜、海藻など、他の食べ物から補うことが十分可能です。注意して補いましょう。
 食物繊維にはセルロース、キシラン、リグニンなどの難溶性の物と、ペクチン、マンナン、イヌリン、アルギン酸などの水溶性の物とがあります。
難溶性食物繊維は便の量を増やし、腸のぜん動運動を活発にします。また脂肪や有害物質を吸着し体外に排泄します。
水溶性食物繊維はブドウ糖の吸収を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を抑制したり、便を軟らかくして滑りを良くする働きがあります。特に、水溶性食物繊維が不足すると便がコロコロになって排便がしにくくなりますので注意が必要です。
   ★難溶性食物繊維の多い食品・・・野菜、穀類などの一般植物性食品、海藻
   ★水溶性食物繊維の多い食品・・・わかめ、こんにゃく、ごぼう、昆布、果実
「摂り過ぎ、減らし過ぎの害」に注意!
 人間よりも体温の高い動物(牛、豚、羊など)の脂肪は、できれば全く摂らないほうがよいでしょう。
また砂糖は大量の原料から凝縮して作るので、少しの量の摂取でも高カロリーになります。糖分の摂り過ぎは痒みを引き起こします。おやつだけでなく、おかずの味付けに使う砂糖、お寿司などご飯に入った砂糖も注意しましょう。完全に避ける必要はありませんが、極力減らしましょう。
 果物はビタミンを手軽に摂取できますが、摂り過ぎると砂糖と同じ害がありますので、適量を食べるように気をつけましょう。
 タンパク質、植物油は摂り過ぎていた場合は一時的に減らしますが、適量は摂る必要があります。減らし過ぎにも十分注意しましょう。
近くで採れる物を、採れる時期に!
 仏教の教えでは「身土不二」と言われるそうですが、体と住んでいる土地(気候や風土)とは切り離せない関係にあります。
冬の魚は油がのってこってりとし、夏の魚は油が少なくあっさりとしています。
自然界では植物も動物もその時期の気候に合わせた状態になっているのです。
また同じ料理でも、季節外れの物はビタミンやミネラルも少なくおいしくできません。旬の野菜を使うと、うま味調味料や肉での味付けが必要なくなります。
日本古来の食材も見直しましょう。
 ひえ、あわなどの雑穀は、食物繊維やミネラルが豊富です。
天然醸造の調味料(味噌、しょう油、酢など)、ミネラルが豊富な自然塩などは、野菜の味を引き立ててくれます。
味噌、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品は、有益な腸内細菌を増やします。
ただし市販の加工食品(調味料、漬け物など)の中には、工場で大量生産しているため、ミネラル、乳酸菌などがほとんど含まれていない物が多くあります
。伝統的な製法の食品を選んで食べるようにしましょう。
また、ヨーグルトは腸内細菌を増やすと言われますが、動物性脂肪も同時に摂ることになるので気をつけましょう。
安全性にも気をつけて!
 穀類や野菜はなるべく有機農法で減農薬、無農薬の物を利用しましょう。
農薬や化学肥料をたくさん使った野菜とは比べ物にならないほどミネラルも豊富で味わいがあります。
添加物、うま味調味料を使っている冷凍食品、インスタント食品、ファストフードのような加工食品は無制限に使わないようにしましょう。
 また、最近は養殖の魚のエサや野菜の肥料に動物性の物が利用されたり、草食動物に羊の内臓肉を食べさせたりと、今までは考えられなかったようなエサや肥料が使われている場合があります
。食料品を買う時には十分に気をつけて、できれば生産者の顔が分かる所から購入するようにしましょう。
 近年魚の汚染も気になりますが、魚を食べることはそれ以上の効果があると言われています。有害物質は食物連鎖によってだんだん濃縮していくので、海藻などを食べている小魚のほうが汚染は少ないようです。



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