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実例集その2

:食事法の方法は、年齢、体格、季 節、運動量、重症度などにより、それぞれ違いますので、ここに掲載された事例がそ のまま他の患者さんにあてはまるものではありません。あくまで参考としてご覧下さ い。尚食事の改善をされる場合は、医師に一緒に経過を見て頂くなど、ご自分で責任を もって、管理して頂きますよう御願いいたします。


ケース6 厳格除去食から飛んでけ食に変えて改善
(20代男性 (小3で発症、7〜8年厳格除去食をしていたが治らなかった))

  入会前は、厳格除去で有名な病院に通っていて、大豆と卵の除去食を指示され、外食もほとんどしない程、ほとんど全てお母さんの手作りの物を食べていたそうです。
厳格除去食をすると、確かに夏の間は、調子がいいのですが冬になるとまた悪くなるの繰り返しで、長年やってきたけど完全に治りきっていませんでした。
その病院では、除去食で効果が少ないと、患者は調理用具まで、家族と別にするように指導されるそうです。それでも湿疹が出ると、「アレルゲンの卵が冷蔵庫に入っていたから。」「アレルゲンを含んだパンを焼いたオーブンを使ったから・・」と、どんどん除去がエスカレートして行く場合も。息子さん(当時19才)は、調子が悪くなると、食べたものの袋の成分表を調べて、蛋白加水分解物も「アレルゲン」に違いないと思いはじめていたそうです。
 母親が一緒に住んでいる間は、なんとか頑張って行けても、今後独り暮らしをするようになったら、どうしていいか分からず途方にくれて、入会されました。
 症状と食事日誌からは、飽和脂肪酸(動物性脂肪やカカオバター)が原因と思われました。毎日味出し用に使っていた肉と、毎日のように食べていたチョコレート味のコーンフレークが原因だったようです。
 お母さんは、交流会に何度も出席されるうちに、血液検査による「除去食」では、症状は改善されないことを理解され、それまで比較的取っていた動物性脂肪を極力控えるようにされました。おかあさんの頑張りで、症状はすぐに好転して行ったのですが、息子さんにはまだ納得していただけなく、自炊生活を始めてからは、「除去食」に戻ってしまい、またかなり悪化してしまいました。
そこで、「除去食」の必要がない事、お肉は控えた方がいい事を納得して頂くため、漢方薬と食養生を中心にした治療をされるO大のI先生(皮膚科医)に受診することをお勧めしました。アトピーに関する考え方は違っても、「どういう食事がよいのか」については、殆ど同じ考え方をされているようだったからです。医師からのアドバイスで、今度は納得して頂けたようで、症状もみるみる改善されたとの事。本当に良かったですね。
 このように、医師の指示通りに一生懸命厳格除去食をやっていても、それがアトピーの原因でなければ、何の効果もありません。湿疹の原因は何なのか、しっかり見極めましょう。
 医師の中には、このようなケースで除去していた食べ物を食べさせてみても特に悪化しない例を何例も経験されて、「除去食」に反対されている方も多いようです。 その点は賛同できるのですが、しかしその時注意して頂きたいのは「食べ物が原因のアレルギー反応では無い」とは言えても、「食べ物は湿疹に関係ない」とは言えないという事です。
 「除去食」をしていた方は、ご本人に不安が有るうちは、「アレルゲン」と言われたものは食べない方がいいですが、(精神的な事だけで出る場合もありますから。)徐々に納得してもらえるとうれしいです。

  ☆お母さんの声


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